お客様の1台をご紹介させていただくこのコーナー。
今回は2016,17,18年CX世界チャンピオン、Wout van Aertが駆るBIANCHIのクロスレーサー「ZOLDER PRO」のご紹介です。

昨日まで行われていた第108回ツール・ド・フランスで、魔の山”Mont Vantoux”を二度登る第11ステージ,第20ステージの個人タイムトライアル,第21ステージの集団スプリントの区間3勝。
シチュエーションを選ばず強さを見せ、「脚質:ワウト」とも称される最強サイクリストの一人。それがJumbo-Vismaに所属するWout van Aert選手。
今ではロードレース界でも知らない人はいないほどの有名選手ですがそのルーツはシクロクロスにあります。
今ツールドフランスでマイヨジョーヌを着用し話題になったMVDPことMathieu Van der Poelはジュニアカテゴリー時代から幾度となく対戦してきたライバル。
2016,17,18年にはWoutが、2019,20,21年にはMathieuがEliteカテゴリーのCX世界チャンピオンに輝いていると言えばどれだけこの二人が飛び抜けた存在か御理解いただけるはず…
そんなトップレーサーであるWoutがシクロクロスシーズンに駆るバイクが今回ご紹介するZOLDER PROです。
ブラック×パープルレインボーというカラーはフレーム販売にしか設定されていない為、コンポーネントからアクセサリーまでお客様と細かく連絡を取り合いながら組み上げさせていただきました。
ホイールは今まで乗っていたロードバイクで使用していたものを暫定的に流用。
タイヤはCXレース用にVittoria Terreno MIX 33c、グラベル用にVittoria Terreno DRY 38cをご用意させていただきました。
コンポーネントにはシマノのグラベルコンポーネント”GRX”のDi2を搭載。
フロントシングルの構成だと左右どちらのレバーでもシフトアップ・シフトダウンが可能な為非常に効率的。
ジャンクションAもハンドルエンド部分に取り付けたためクリーンなルックスに仕上がっています。
コクピット周りのパーツはSHIMANO PROのVIBEシリーズでトータルコーディネート。
…の予定だったのですがステムとシートポストが未入荷の為こちらも今まで使っていたものなどを流用。
全部揃ったら写真撮りなおしましょう(笑)
今回はGRXではないクランクを使用した為、フロントシングル化の為に社外品のチェーンリングを採用。
RIDEA ROAD LF ROUND RINGというナローワイドの製品。
それに合わせるようにK-EDGEのチェーンガイドを取り付けチェーン落ち対策を行っています。
特徴的なカラーのフレームに合わせペダル・バーテープ・バルブキャップにオイルスリックカラーを、チェーンリングボルト・ボトルケージにはパープルのパーツを採用しました。
スタッフ木村と色彩の嗜好が似ているお客様の為、以心伝心でパーツのカラーが決まっていき、提案する側としてはとても楽しかったです(笑)
8月1日に行われるNISEKO GRAVELに一緒に参加することになった為、急ピッチで仕上げた今回の車体。
既に完成度の高いバイクに仕上がっていますが、これから更に進化していくのが楽しみです!
ご注文から9か月待っていただいた新たな相棒と、未舗装路を開拓していっていただければ幸いです。
次回もお楽しみに!
ノースバイシクル北海道(スタッフ木村)