エアロホイールの代名詞的ブランド、ZIPPより最新モデルが入荷しました!
今回入荷してきたのは58mmハイトのZIPP 404 FIRECREST
2021年モデルで303がフックレスリムに進化してから1年。
満を持して404がフックレス化されました!
フックレスのメリットは…
1.リムの軽量化
2.転がり抵抗低減
3.空力性能向上
の大きく3つです。
クリンチャータイヤを引っかける為に必要だったフックを廃することでリムの大幅な軽量化に繋がっています。
モデルにもよりますがフック式と比べホイールセットで300g近くの軽量化が図られました。
フック部分が無くなることにより、装着したタイヤをよりワイドに使うことが出来るようになります(車の引っ張りタイヤを想像するのがわかりやすいかと思います。
以前より「23mmよりも25mmのタイヤの方が転がり抵抗が良い!」と言われていたように、同じタイヤ幅でも、フックレスリムで使用した場合の方が抵抗が減る傾向にあります。
クリンチャータイヤではビード部分に段差ができてしまい、そこで乱流が発生してしまいます。
しかしフックレス×チューブレスタイヤではその段差が非常に小さく、空力性能に優れています。
過去にはMAVICが段差を埋める部品をはめ込むという方法で空力性能の向上を図っていた事からもわかる通り、データ上ではそれなりに差異が現れる部分となっています。
(ちなみにMAVICの製品が無くなってしまったのはおそらくプロのロードレースでルール上使用禁止だったためかと思われます)
ではフックレスホイールのデメリットは?というと
1.認定タイヤしか使えない
2.チューブレスでしか使用できない
という点が挙げられます。
1に関しては各社が認定しているタイヤ以外でも取り付けは可能ですが、タイヤが外れたり、破損する可能性がある為非推奨となっております。
2に関してはシーラントを入れて使用するのが前提となっているため、定期的なシーラントの交換(3か月~半年程度に1度)やリムテープの定期的な交換が必須な為、クリンチャーよりも運用コストが高くなりがちです。
(パンク等の応急処置としてチューブレスタイヤ内にチューブを入れて乗るというのは可能です。)
しかし上記のデメリットを補って余りあるほど、フックレス×ワイドタイヤは乗り心地の良さ・走りの軽さ・グリップ性能を高い次元で両立しています。
昨今では28mm幅のタイヤでも300gを切るような軽量タイヤも増えており、今後のレーシングバイクではフックレスリム×28mm~32mm程度のタイヤが標準になっていくかもしれません。
勿論ワイドなタイヤはエアボリュームに起因する乗り心地の良さや、圧倒的なグリップ感はレーサーだけでなく、一般のライダーにも多くのメリットがあります。
よくご質問を受けますがリムブレーキバイクの場合、28mm幅のタイヤが装着できない場合がございます。(古いバイクでは25mmも)
またナローリムにワイドなタイヤを履かせてもメリットは少ないので内幅15mmのリムには23mm、17~19mmのリムには25mmタイヤの装着をお勧めいたします。
さて、入荷してきたホイールを見ていきましょう。
303では28mmタイヤに合わせ内幅25mmとされていたリムですが、404では内幅23mmに設定。
25mm幅のタイヤに最適化されたリム形状となっています。
軽量化に貢献するフックレスリムの形状がわかりやすいこちらの1枚。
前述の通りチューブレスタイヤ以外での使用はできないのでご注意を。
ハブは以前までの77D/177DハブからZR1ハブに変更。
通常のJベンドスポーク式となり、ローターもセンターロック固定方式へ変更されました。
ハブ体にもZIPPのロゴがしっかりと入っています。
フリーボディのラチェット数も66ノッチと非常にかかりの良いハブです。
最新トレンドてんこ盛り!なエアロホイール【ZIPP 404】
是非ご検討ください。
ちなみにリムブレーキモデルでは303 FIRECRESTも在庫しております。
まだ探している方も多い?人気の旧ロゴモデルです。
ブレーキ面はNSW譲りのShowstopper搭載。某C社のAC3と同じように制動力を高めてくれます。
ブラックのロゴデカールが貼られていますが別売りのデカールキットをご購入いただくことでホワイト・ブルー・ピンク・グリーンといったカラーへの変更も可能。
車体に合わせたコーディネイトができますので合わせてご検討ください。
コストパフォーマンスに優れる303S(税込165,300円)と更に軽量かつワイドな303 FIRECREST(税込272,300円)も順次入荷予定となっておりますのでこの冬は是非ホイールのアップグレードをご検討ください。
ノースバイシクル北海道 (スタッフ木村)