今回は高剛性のデュラエースC60をインプレッション!
数少ない屋外での実装が可能な休日。多少悪天候でも走ってくるぞ!
という気持ちでいたものの、走行を予定していた鵡川は見事なまでの霙…
というわけで急遽ニセコ方面へと移動し、テストライドを行いました。
デュラエースグレードは12速のみの対応となっているため、新たな私情試乗車を準備。
普段使っているパワーメーターやコックピットパーツを組み合わせて仕上げました。
変速性能が前世代と比較しても圧倒的に進化しているDURA-ACE R9270
こちらのインプレはまたいつか…
まずは気になるホイールの重量感。
リムハイトから想像できるようにゼロ発進等の低速域では重さを感じますが、巡行域では重さは全く感じませんでした。
今回は登坂を含むコースを走行しましたが、走行速度が20kmを下回るようなところではC36の軽快感が恋しくなります。
しかし斜度2~3%程度までの緩い坂であれば速度を保ったまま、パワーで押し切れるような感覚です。
このホイールを語るうえで欠かせないのがホイールの剛性。
たった半年間で7kgも体重が増えた体()で車体を振って登坂を行ってもホイールがヨレる感覚が全くありません。
というか世界のトップスプリンターが使用するホイールなので私程度の体重・出力で不満が出ることはまずありえないのですが…(笑)
比較対象としては私が以前使用していたTNI AERO80(リムハイト80mmのリムブレーキホイール)に近いような剛性感。
AERO80はそこまで硬さを狙ったホイールではなく、左右CX-RAY2クロスで組んでいたのですが、20mmもハイトが低いC60でこのような剛性感を感じるのは驚きでした。
番手の太いスポークがこの硬さに寄与しているものと思われます。
個人的にフロント左右2:1レイアウトのホイールはコーナーでの挙動に左右差があったりしてあまり好みではないのですが、C60では一切そんなことはなく、右コーナーでも左コーナーでも同じような挙動を示し、安心して下り坂を攻めることができました。
”ダイレクトエンゲージメント”と名付けられた新しいラチェットも軽快感を演出しています。
いわゆる面接触方式のラチェットなのですが、以前の物と比べ駆動効率の向上と軽量化が図られました。
ラチェット数は50となり、踏み込んだ時のアソビが少なく、反応よく推進力へと変換してくれます。
獲得標高500m程度の約50kmのコースを平均時速27km(信号での停止等含む)で走行。
見た目は平坦番長のような威圧感ですが、実際はある程度の登坂も難なくこなせるオールラウンダーのようなホイールでした。
重量は1600g台と軽量とは言えないホイールですが、圧倒的な剛性感、そして圧倒的な速さを感じるWH-R9270-C60-HR
平坦コースを得意とする方、脚力に自信のある方にオススメの1本です。
走り出す前から山への降雪が確認できる、そんな心が折れる天気の中一緒に走ってくださったNさん。ありがとうございました。
なお、予想通り山頂は猛吹雪。(写真では伝わらないのが悔しい…!)
下りの途中で雪は霙に変わり、気温1度の中でずぶ濡れになってしまい本気で凍えました(笑)
次回もお楽しみに!
※本レビューはシマノホイールアンバサダーとしてシマノセールス株式会社よりホイールの貸与を受け行っております。