YONEX様からお借りしていたCARBONEX SLD、実際に乗ってきました!
フレーム重量が驚異の540gということで多くの方々から注目を集めるCARBONEXシリーズ最新作、「CARBONEX SLD」
そんなバイクにいつものコースで試乗してきました!
ディスクブレーキの車体でありながら、実測重量はペダルレスで6.6kg!
所謂キワモノパーツは一切無い、かなり堅実なセットアップながらアンダー7kgを達成する驚きのバイクであるCARBONEX SLD。
リムブレーキ時代の軽量バイクにありがちだった、ヒラヒラとした不安定さは微塵もなく、安心して踏み込んでいけるバイクでした。
下り坂でもどっしりとした安定感があり、組み付けられていたIRC FORMULA PRO TLR 25mm(空気圧は4.5bar程度で乗りました)のグリップをしっかりと生かせるようなトラクションのかかりも印象的でした。
ただホイールの相性は結構大きく出るようで、個人的には試乗車についていたR9270-C36はあまり合わないなーと感じてしまいました。
フレーム自体が剛性感のあるしっかりとしたフレームの為、どちらかといえばリムハイトが少し高めのホイールと合わせた時の方がフィーリングは好みでした…
ちなみに各所の形状は今までラインナップされていたCARBONEX シリーズとは若干異なっており…
例えばフロントフォークは緩くカーブを描くベンドタイプになっていたり。
リアのステーもより細身でしなりやすい形状になっています。
こういった細かな変更の積み重ねでCARBONEX SLDは軽く、そしてしなやかな乗り味を実現しているようです。
ステアリングコラムの形状も以前まではD型断面でしたが、SLDは通常の円形コラムとなりました。
こちらのタイプの方がヘッドの緩み等のトラブルが出にくいので良い変更点だと思います。
ヘッドのベアリングも上側1.5インチ径に大径化されたため、ブレーキホースの通し方も変更されています。
もしかしてヘッドパーツをFSAのACRやDEDAのDCRなどに交換すればフル内装にもできるのかな…?( ˘ω˘)
現状ではフレームサイズがXSとSサイズの2サイズというのがネックですが、160cm台半ば~170cm台半ばの方であれば問題なくポジションは出せると思いますので選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
フレーム重量が軽い為、ヒルクライム専用機と捉えられがちなCARBONEX SLDですが、適度なしなり感と剛性を併せ持っているため、長距離のロードレース、例えば「ツール・ド・おきなわ」や「ニセコクラシック」などにも最適なバイクではないかと思います。
フレーム価格は税込594,000円と手頃とは言いにくい価格ですが、価格に見合った性能は間違いなくあります。
あのYONEXが本気を出して作ったディスクブレーキ専用新型バイク、CARBONEX SLD
是非ご検討ください。
ノースバイシクル北海道 (スタッフ木村)