この10年で、3Dプリンター製の製品が増えた自転車業界。
始めはトッププロ選手がレースで使う、高価なワンオフのDHバーなどがメインでしたが、最近では3Dプリンターの高機能化や廉価なプリンターの出現などにより、一般ユーザーでも3Dプリントされたパーツが入手しやすくなってきました。
そんな3Dプリンター製の製品。今回お客様から面白いものをご注文いただきましたのでご紹介いたします。
なんと!3Dプリントされたチタン製のディレーラーハンガー!
「変速性能向上!軽量化!高い保護性能!」と3拍子揃ったアップグレードパーツとメーカーは謳っています。
ハンガーをよく見てみると内部は独特な中空構造をしています。
ジャイロイド構造と呼ばれるもので、内部に成形された部分が衝撃を吸収しながら変形していくため、ポキっと一気に折れてしまうことを防いでくれるとのこと。
いたずらに硬く作るだけだと転倒時の衝撃が変速機やフレームに直接加わってしまうので意図的に変形する場所を求めているというわけです。
SILCAのハンガーは、変速の力に負けない強度を持ちながら転倒の衝撃からフレームを守る、という相反する性能を高い次元で両立する唯一無二のパーツです。
軽量化…に関しては今回のCervelo用モデルではまさかの2g増…
それだけ純正のハンガーが超軽量だったということですね…(笑)
そんなSILCAのハンガーですが、当社でも取り扱いのあるGiantやPinarelloのみならず、Specialized、Trek、Scottといった当社で取り扱いのないブランドに対応するものまで、種類は多岐に渡ります。
当店以外でお買い求めいただいた車体でも取り付け可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
ケーブルのフル内装化と合わせ、105 Di2が急速にシェアを拡大させている昨今。
電動コンポーネントのパワフルな変速によって、やわらかいディレーラーハンガーが撓んだり、曲がってしまうことがあります。
シビアな調整が求められる12速のコンポーネントでは、そのほんの僅かな変形ですら変速不良の原因に…
ですがSILCAの3Dプリントハンガーなら、純正のアルミハンガーと比べ強度は7~8倍!、電動コンポのモーターによる変形を抑え高い変速性能を実現します。
フレームメーカーの純正品と比べると高価ではありますが、レースユーザーや高い変速性能を長く保ちたい!という方にオススメしたい逸品です。
もちろん「3Dプリント!チタン製!」といった男心をくすぐるワードにすぐやられてしまう、スタッフ木村みたいな人にもオススメです(笑)
お持ちの車体に合わせて都度メーカーからの取り寄せとなりますが、是非ご検討いただければと思います。
飛行機輪行が多いのでRDハンガーにはちょっとうるさい、スタッフ木村がお送りしました(/・ω・)/
ノースバイシクル北海道